廃棄物回収の体験談

リサイクル化を進める廃棄物処理

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十年ほど前まで、勤めていた会社で、廃棄物処理の担当者をつとめていました。
その会社は製造工場でしたので、製造過程でさまざまな廃棄物が出てきます。それらをすべて捨てるのではなく、リサイクルできるものはリサイクル品として業者に引き渡す、という理念が会社にありました。
すると必要になるのが、分別ということです。たとえばプラスチックひとつとっても、さまざまな種類があります。低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチロール(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニルなどです。これらが混ざっていれば、廃棄物でしかないのですが、分別してまとめることで、リサイクル品として、業者に販売できるのです。
金属も、鉄、銅、アルミ、ステンレス、などの種類があり、分別することで業者に販売できるのです。
といっても、社員に全部を分別しなさいと言っても、できるわけもなく、おおざっぱに分けてもらって、あとは私がひたすら分別してまとめたものです。
実際にどのように材料を判別するのか、というと、プラスチックは一部を切り取って、火をつけ、その匂いをかぐと、だいたいわかるのです。もちろん初めは業者に聞いて、そのうち慣れてくると、自分でやってわかるようになったものです。また、塩化ビニルは、塩ビチェッカーという治具が存在し、銅線に火を噴射してそこに塩化ビニルをつけると青い炎が出るので、一目瞭然でした。
非常に地味な仕事ではありましたが、現在で言うSDGsに沿った仕事だったと、誇りに思っています。

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